クリニック通信
100. 巳年だけどカエルの話
2025/1/1
カエルが1匹
大きな鍋の中で泳いでいる
たっぷりの冷水の中元気よく
その鍋は火にかけられた
カエルは気にせず
相変わらずのんびり泳いでいた
鍋の水はやがて熱湯となり
カエルが熱すぎると
ハタと気付いた時
もはや脱出する体力は無く
そのまま茹だって死んでしまった
そんな話である
あたりまえの日常は
毎日続くのがあたりまえ
そう信じきっていると
ゆっくり進行する
周囲の変化は感じにくく
やがて茹だってしまう
大きな事件やトラブルで
初めて自分の立ち位置の変化に
気付かされるのである
変化をいち早く悟るために
最も大切なのは
感謝の気持ち
あたりまえの日常は
自分の力だけで
成り立っているわけではない
奇跡の連続で保たれる日々に
感謝せずに生きている傲慢は
いつしか自分のことしか
みえなくなってしまう
一方で感謝の気持ちは
余裕があって冷静
そして視野が広い
自分と周囲の環境の
細かな動きを
客観的に理解しやすい
当然のように思っていた景色が
感謝の心のフィルターを
通して見ると
何があたりまえで
どんな変化が起きているか
察知できるのだ
湯の温度上昇に反応することは
容易い(たやすい)ことで
決して茹だって死ぬことはない
「日々のあたりまえに
感謝できるヒトにしか
幸せは味わえない」
昨年はお世話になりました
本年も変わらずふ
宜しくお願いいたします
謹賀新年 初日の出です