クリニック通信

114. おいしいおにぎり

2026/2/27

おにぎりを食べよう。とびっきりの景色を見ながら。

春へと向かう晴れの日、そう思い立って電車に乗りました。
リュックの中では炊き立てのごはんで握ったおにぎりが、その瞬間を待っています。
ふかふかのごはんに黄色とオレンジ色のおかずを包んで。

電車を乗り継ぎやってきたのは鋸山です。
鋸山と言えばロープウェイが有名ですが、今回はさらに美味しくおにぎりを食べるため、登山することにしました。
久しぶりの登山。とはいえ低山ですし、道も整備されているので問題はない……はず!

右側の階段は頂上までの最短ルートですが、今回はのんびり、左側の車力道コースを進みます。
片道1時間半ほどの、景色も楽しめるコースです。

途中、力強い陽の光に照らされて上着を脱ぎました。休み休み歩いているのですが、やっぱり傾斜があると運動してるぞ、という気持ちに。
それにしてもいいお天気。
うれしくなっちゃいます。

ちらりと海が見えると元気も回復。
空気も心なしかおいしいような。

びっくりするほど(本当に本当に)急な階段を登り切り、山頂近くの「東京湾を望む展望台」に辿り着きました。
山って登り始めると「なぜ登り始めてしまったのか」とぼやいたりするのですが、この景色を見るとそんなの吹き飛んでしまいますねえ。

山頂はまだ先ですが、この眺めが好きなのでここでおにぎりを食べることに。

さて皆さん、突然ですがおにぎりの具はなんだと思いますか?

黄色とオレンジ色のおかず。

それは──出汁巻玉子と鮭です。
小さいおにぎりをふたつにするか、具をどちらかにするか、散々悩んで決められなかったので、ふたつとも入れてしまうことに。
とびっきりの眺めを見ながらの大きなおにぎり、最高だったので欲張って大正解でした。
おいしかったなぁ。

しばらく景色を堪能し、山頂へ。
キャンプさながらにお昼を作っている方がいて、それもいいよねえと思ったり。

さて、木の根や岩に気をつけながら下山しましょう。

景観の見事さに思わずシャッターを切ります。
こうして気軽に写真が撮れるのは文明の利器の素晴らしいところですが、昭和60年まではここから石を切り出していたのだよなぁ、としみじみ。
ほんの40年前のことですね。

ちょうど岩にさしかかる太陽がうつくしかったり。

安全第一、という文字が刻まれた岩舞台。昭和33年まではツルハシで(ツルハシで!)切っていたそうですが、安全第一のちょうど上あたりでチェンソーでの切り出しに変わったようです。
確かによく見ると跡が違います。
それにしてもツルハシって。
ツルハシがすごいのか、人間がすごいのか、どちらもなのか。

足もとも美しくて目が足りません。

傾きかけた太陽が、また来いよと言っているようでした。

なおその後、しっかり4日ほど筋肉痛に悩まされたのは言うまでもありません。

お後がよろしいようで。

〔K〕

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