クリニック通信

022. まだ間に合うか?!~2040年 世界のがん患者60%増!~

2019/12/15

The Cancer Atlas(第3版)で、国際がん研究機関/国際対がん連合/米国がん協会が、がんの国別の動向や予防と管理の将来展望について発表した。

高齢化とともに増えるがん死。その対策として、挙げられた項目ですが、そりゃそうだろうと納得してしまったので主なものをご紹介。出来ることあります。是非とも参照すべし。

まず、喫煙
予防可能ながん死最大の危険因子で、全体の24%、4人に1人は喫煙関連のがん死ということです。日本ではまだまだですが禁煙法が進んで15億人が守られていると。

次に、過体重
13種類のがんリスクを高める。不健康な食事と座位が多過ぎる運動不足は、世界全体で増加傾向。約40%が過体重で若年者の肥満も深刻。ファーストフードに代表される加工食品と加糖飲料が増えて、野菜・果物・豆や食物繊維の摂取不足が問題だと。がんだけじゃないでしょ、これは。耳が痛いぜ。

最後は、感染症関連がん
世界の新規がんの15%を占める。知らない方も多いけど、聞けば納得します。B型肝炎、C型肝炎、ヘリコバクターピロリ、ヒトパピローマウイルスです。肝臓がんと胃がん、そして最後のウイルスは子宮頚がんの原因です。いずれもワクチンや除菌の効果が確認されていますね。

どうでした?そう、まだ間に合うんです。やれることありそうですよね。

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