クリニック通信
072. やっぱり秋は
古民家カフェが好きで、たまにふらりと出掛けます。
伝統的な日本建築によって建てられた古い民家を改装し、おしゃれなカフェにしたものをどうやら『古民家カフェ』と謳っているようです。
古い建物のあの懐かしい、奥ゆかしい感じ。そこに最近のおしゃれな感じ。
これらがちょうどよく混ざった、わたしはきっとあの空間の『いいとこ取り』感が好きなのだとおもいます。
こちら、先日お邪魔した古民家カフェです。
外観はもう、完全に民家です。
よっ、ニッポンの家! と声をかけたくなるような。
しっかりと家族を見守っていたんだね君は、と撫でてあげたくなるような。
そんな民家の引き戸を開け、中に入ると……外観からは想像できないような、落ち着いたやわらかな光が迎えてくれました。
飾られたドライフラワー、吊り下げられたおしゃれな電球に学校で使っていたような机、そして至るところに本棚! 本棚! 本棚!
注文したランチプレートが来るまでの間、しゃがみ込んだところで見つけた『モモ』を読みました。もちろんですが読み切れなかったので、今年読む本のリストにそっと加えてあります。
以前読んだときとはまた違う気持ちになるのかな、と今から楽しみです。
さて、待ちに待ったランチプレートがこちらです。
新鮮野菜にはいちじくのドレッシング、ゴーヤと梨が塩昆布で和えてあったりと驚くような組み合わせもあったのですが、どれを食べても美味しくてペロリと平らげてしまいました!
お味噌汁も、きのこや根菜など具沢山。
新米はもちもちでツヤツヤ。それだけでご馳走なのに、その上には鮭といくらまで!
秋の恵みを存分に味わいつくし、お腹いっぱいにはなったものの──
やっぱりデザートは別腹だよね、と。
ちゃっかりばっちり、いちじくのタルトまでお腹においしく収めたのでした。
読書の秋かと思いきや、やっぱり食欲の秋。
なお、体重は今のところ増えていないので──正確にはふわっと増えたのを慌てて戻したわけですが──冬に向けてコントロール、気を引き締めます。
冬は冬で、食べ物がおいしいんだよなぁ。
食いしんぼうの悩みは尽きません。
明日もそっとMCTオイルを入れたコーヒーを飲んで出かけます。
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