お味噌や梅干し、甘夏マーマレード、麹調味料。
おいしいものを作ってみたら体にもやさしかったという、今年はそんな1年だった。
自分で作るとその大変さが身に染みて、大事に食べようと暴食防止に繋がったからだ。
初夏に作った甘夏マーマレード(わたしが今まで作ったもののなかで2番目に大変だった、因みに不動の1番はマロングラッセである)はさすがにもうないのだけれど、あのほんのり苦いのに透き通った味が忘れられなくて、来年も作るぞと今から気合いを入れている。

なんでも簡単に手に入るし、なんでも自動、自分で作るよりも買ったほうが速い、しかも安かったりもする世の中だけれど、大事なものが失われる感覚に襲われることが多々ある。手に入っているはずなのに、どうしてなんだろう。
この謎の答えは未来のわたしが見つけてくれるかもしれないので──せっせとおいしいものを作り続けることにします、来年もまた。

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