クリニック通信
028. カロリー神話 (^з^)-☆ 上巻~カロリーオフでも太る理由~
2020/3/10
1グラムの水を1℃上げるエネルギー。これが1カロリー。大人ひとりの必要カロリーは1日2000キロカロリーとかですが、キロカロリーなので実はなんと2000000(にひゃくまん)カロリーです。
寝ていても、心臓は動いてますし、息もしてるし体温の維持もしなきゃいけない。こういった生きるために必要最低限のエネルギーを基礎代謝といいます。基礎代謝におよそ1000キロカロリー。(実際、年齢や体格や体質でも基礎代謝の幅は広いのです→この詳細は中巻で)基礎代謝以外にも歩いたり走ったり考えたりするから、その分のエネルギーも必要です。
生きるために食べ物をひたすら探し求めていた時代もありました。ところが今の日本はカロリーオフが大好き。基礎代謝プラスアルファをはるかに超えるエネルギーが簡単に得られる時代だからです。やせるために、カロリーオフ。これがダイエットの当たり前の王道らしい。
ですが、カロリーオフを意識するだけで成功してる人はなんだかんだで少ない。食べなきゃ痩せますが、少し気を許すと元に戻る。特に一夜漬けのカロリーオフは自己満足で意味ないです。
何故なら、急なエネルギー不足で生命の危機を感じたために、体のシステムが省エネに対応して変化してしまうんです。スマホの電源15%で省エネモードって感じです。人間の対応力をなめちゃいけません。省エネ状態で元の食事に戻されたら、さぁ大変。見事な劇的リバウンドの完成です。
そうならないためにはカロリー神話からの意識改革が必要です。興味があれば続きは中巻で。